アニョハセヨ~
私たちペントノートは、先日10/12に韓国で行われた文具イベント『宇宙遊泳ソウル』に参加してきました。
ペントノートとして初の海外出店となったこのイベントは、
韓国ソウル市内のヨンドゥンポ地区で開催され、韓国や日本、台湾などさまざまな国のショップやクリエイターが集まる盛大なイベントとなりました!
たくさんのお客様に足を運んでいただき、イベントは大盛況。
韓国という地で、万年筆やインクを愛するお客様やスタッフさんと出会えたことは本当に嬉しく、たくさんのことを学ぶことができました。
イベントから日は経ってしまいましたが、今回は『宇宙遊泳ソウル』に参加した備忘録をお話ししていきたいと思います。
10月11日~イベント前日~
朝早く福島を出て、車で成田へ。韓国ソウルへ到着したのは午後4時。
仁川空港からはバスや電車などもたくさんあり、ソウル市内へのアクセスはとても良さそうでしたが、「早く会場へ行って準備したい」ということで、まずはタクシーを使ってホテルへ直行しチェックインを済ませました。
そこからまた急いで会場へ向かいました。会場付近は、日本人は一人もいないような、かなりマニアックな地区で、タクシーから降りた時の真っ暗闇はかなり不安でしたが、遠くの方に短パン姿のいつものbechoriさんの姿が見えてほっとしたのを今でも覚えています(笑)
大きな木の扉がかわいい会場。私たちは着くなり急いで準備に取り掛かりました。思いのほか準備に時間がかかってしまい、現地のスタッフさんにも夜中まで手伝っていただきました。私たちの準備不足で本当に申し訳なかったです。
その後は、夜遅く夕飯を食べそこなってしまった私たちとスタッフさんみんなで24時間営業のキンパやチゲラーメンなどがあるお店に連れて行ってもらいました。そこもまたマニアックな場所でご飯もとても美味しかったです!
韓国にきてびっくりしたのが、お客さんはお店の目の前にバンバン路駐するんです。日本では中々できないので、正直ちょっといいなーと思ってしまいました(笑)
ホテルに着いたのがたぶん、1時くらいだったと思います。その夜はイベントへの期待と不安でなかなか眠れませんでした。ほとんどが不安…不安で。
10月12日~イベント当日~
朝、会場に到着すると、活気に満ちた雰囲気が。カラフルなポスターが並び、個性豊かなクリエイターさんやお店の皆さんが準備に追われている様子が目に飛び込んできます。私たちも商品のディスプレイに最後の仕上げをして、いよいよスタート。
開始間もなく私たちのブースはお客さんでいっぱいになりました。
「アニョハセヨ~」と挨拶をすると皆さんが笑顔で応えてくれて、その温かさに、不安だった私達の心に安心感が広がってこのイベント楽しもうという気持ちに変わりました。
今回のイベントで発売したインクは、
il mol「ソウルの夕焼け」とil chul『東京の朝焼け』。
日が沈みソウルの街が穏やかなピンク色と紫青に染まる瞬間の色と、
朝の空がほんのりと明るくなり、東京タワーが朝日の光を受けてオレンジ色に輝き始める瞬間の色をイメージして作りました。
空と太陽は私たちを結びつける共通の存在です。どこにいても、私たちは同じ空を見上げ、同じ太陽を見ています。そんな繋がりの意味も込めました。
「これはソウルの夕焼けをイメージしたインクです」と説明すると、お客様が「きれい!」と声を上げてくださり、その反応に感激しました。
また、早速その場でil chulインクを使ってイラストを書いてくれたお客様もいて本当にうれしかったです。
韓国の方々の温かさや興味深い反応に触れ、イベントの時間はあっという間に過ぎていきました。韓国語が分からない私達は、ジェスチャーや英語、時には翻訳アプリを駆使しながらコミュニケーションをとりましたが、それでも多くの方々と繋がることができました。
イベントが終了する頃には、「次回もまた来てくださいね」と声をかけてくれるお客様もいて、心が温かくなりました。
その日の夜は出店者の方たちと打ち上げに、近くのチキンの美味しいお店へ。これが本場の韓国ドラマによく出でくるチキンだー!!と感動。
チキンとビールで乾杯!
イベントが成功してほっとしたのもありますが、
これがほんとに美味しかったです♪
イベントの不安からも解放されてその日の夜はパタッと眠りにつきました。
10月13日~イベント終わって3日目~
韓国3日目はTono&Limsインクラボ見学。
普段はなかなか見ることができないインクの製造過程を間近で体験できるとの事でとても楽しみにしていました。
インクが生まれる場所
工場の中に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのはたくさんのインクのボトルや試作品たち。色とりどりのインクが並んでいて、ここで私たちのインクも生まれているのかと思うと、なんだか特別な気持ちになります。
今回の見学の中で、特に楽しかったのが「色作り体験」です。
見学に来たメンバーは数人ずつグループに分かれて、それぞれが好きな色を1色ずつ選んでひとつの色を作ります。みんなの色の好みがバラバラで、グループ内で「こんな色もいいんじゃない?」「もっと明るい色が欲しい!」なんて盛り上がりながら選んでいきました。
それぞれが選んだ色を組み合わせて、一つのオリジナルインクに。少しの色の差でインクの印象が全く違って見えるのが本当に面白かったです!
インクが完成したとき、みんなで拍手して喜び合いました。こちららがその時のインクです。
インクが出来る道のり
体験の中で、インクが完成するまでには、製造工程だけでなく、色の安定性や発色のテストなど、様々なプロセスがあることを学びました。
インクがどれだけの手間と時間をかけて作られているのかを知り、ますますインクへの愛着が湧きました。
今回の見学を通して、インクという小さなボトルの中には多くの人々の思いと技術が詰まっているなと感じました。そして、手にする方にその色がどのように届くのか、改めて考えさせられる貴重な体験でした。
実際に私たちがオーダーするインクは、背景や思いなどを伝えて製作していただいています。いつも私達のオーダーに真摯に向き合い、色を作ってくれるリムさんには感謝でいっぱいです。
これからのオリジナルインクにはより一層想いを込めて大切に作っていきたいとおもっています。
インクラボを終えてランチへ。
牛の骨のスープを食べました。後で調べたのですがソルロンタンと言うみたいです。とってもおいしかったです。
韓国文具店へ!
ランチの後は、福岡の文具店「アイディアスイッチ」さんに誘われて韓国の文具店へ。韓国文具はどれもデザインがかわいくて、「かわいー!かわいー!」と騒ぎながら外が暗くなるまで楽しんでしまいました(笑)
そして韓国最後の夜は「カンジャンケジャン」のお店へ。
こちらも最高においしかったです。
ワタリガニを醤油やニンニク、玉ねぎなどの野菜を混ぜたタレに漬け込み熟成させた韓国料理です。カニみそが濃厚で韓国のりのご飯にぴったりな一品でした。
3日間の韓国旅を終えて、日本へ。
長かったようであっという間な3日間。
今回の『宇宙遊泳ソウル』での出店は、私たちにとって新たなスタートとなりました。そして韓国が大好きになりました。
日本国内だけでなく、海外でもペントノートを知っている方と交流できる素晴らしい機会を頂けたことに心から感謝いたします。
ソウルでの新たな出会い、そして文房具を通じて広がる世界――カムサハムニダ。