














TAG STATIONERY タグステーショナリー 京の音 インク
染料の特徴である滲みを利用した、濃淡のグラデーションを活かした特徴的なインクです。
染料インクは水に溶けるため、インクで書いた後に水筆等でぼかしたり薄く色を引き延ばしたり
様々な表現にお使いいただけます。
【京の音シリーズについて】
平安時代から使われる日本伝統の和色を現代の技法、解釈で再現した筆記用インクのシリーズです。
色それぞれの独特な名前とストーリーが特徴です。
・容量:40ml
・用途:万年筆・ペン・筆
染織の専門家からなる”京都草木染研究所”とTAG STATIONERYが独自で開発した染料インクです。
【京都草木染研究所】
日本古来の染色や織物・着物や、それに関連する風俗・技術や趣味としての草木染めなどから、
現代の染織工芸美術また、ファイバーアートといわれる繊維を使った造形表現まで
内外の染織文化についての研究を行っている。
■濡羽色(NO.01 ぬればいろ)
古くから黒く艶やかな女性の髪を表現する色の名前として用いられてきた、烏(からす)の羽のような艶やかな黒色。

■今様色(NO.02 いまよういろ)
「今流行りの色」という意味で、平安時代にもてはやされた、紅花で染めた赤色を指します。
当時の王朝の女性にいかに好まれたかがわかります。
■苔色(NO.03 こけいろ)
苔生した老木や庭石の味わい深さは京都の庭園に多く見られます。
侘びさびの美意識の 象徴でありそこから生まれた苔色には京文化の片鱗をみることができます。
■山吹色(NO.04 やまぶきいろ)
山吹はバラ科ヤマブキ属の植物です。山吹の花の様な鮮やかな赤みを帯びた黄金色のことを指します。
植物の山吹に由来し、古くから用いられてきました。
■青鈍(NO.05 あおにび)
青鈍空に浮かぶ月。静かに月明かりを受け佇む京の町。
青鈍は青みある鈍を指し、淡墨に藍を加えた色です。
深く淡い夜空の色が凛とした空気を表現します。
■小豆色(NO.06 あずきいろ)
小豆色とは、アズキの実のような紫味のある赤褐色のことをさします。
昔から赤は祈願の色として使われており小豆を使った赤飯は、祝い事や行事には欠かせないものです。
■秘色(NO.07 ひそく)
秘色(ひそく)とは青磁器の色のような淡い緑色のことで、
焼き物独特の灰みを帯びた青緑色が神秘的な美しさであることからこの色名がつきました。
■萌黄色(NO.08 もえぎいろ)
春先に萌え出ずる新芽のような若葉のような黄緑色を指します。
若さを象徴する色とされ、平安時代では若者の色としてもてはやされました。
■桜鼠(NO.09 さくらねずみ)
淡い紅色が薄墨がかった、くすんだ薄い桜色をさします。
『古今和歌集』に” 深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け” とあります。
故人を偲び喪に服す気持ちを込め、墨色がかったような色に咲いてくれればと桜に呼びかける歌です。
■落栗色(NO.10 おちぐりいろ)
実り落ちた栗の赤褐色を表した色を指します。
『源氏物語』 に 「青鈍の細長一襲、 落栗とかや、 何とかや、 昔の人のめでたうしける袷の袴一具・・・」とあり、
当時好まれた色味だったことがわかります。
■瑠璃色(NO.11 るりいろ)
瑠璃色とは、濃い紫みの鮮やかな青色のことです。
本来「瑠璃」とは仏教世界の中心にそびえ立つ須弥山で産出される宝石で、仏教の七宝の一つ。
その宝石の色にちなんだ瑠璃色も至上の色として神聖視されました。
■緑釉色(NO.12 りょくゆういろ)
焼き物で緑色を出す「緑釉」は最も古い釉薬の一つで、
紀元前の中国で既に使われていました。
日本では平安時代から生産され貴族たちを中心に愛用されていました。
■聴色(NO.14 ゆるしいろ)
淡い紅色。かつては色が濃くなるほど高額で皇族や高い身分の人にしか使用を許されない「禁色」とされ、
逆にだれでも着用が許された色が「聴色」でした。
■薄雲(NO.15 うすぐも)
「薄雲」(うすぐも)は、『源氏物語』五十四帖の第十九巻の巻名。または、薄く広がっている雲。
俗に「巻層雲」のことを指します。
■裏葉色(NO.16 うらはいろ)
裏葉色(うらはいろ)は、平安時代の頃より伝わる木の葉の裏のような、葉の表よりも渋くくすんだ淡い緑色を指します。
