日本語の美しい「とめ」「はね」「はらい」を気持ちよく表現できる、ちょっと特別なペンをご紹介します。
ラミーから発売されている「漢字ニブ」
もうご存じの方もいるかもしれませんが、改めてその魅力に迫ってみたいと思います!
安定した書き味に定評のあるサファリ万年筆ですが、もともと万年筆とは海外で生まれた筆記具であり、筆記体のように横に流れる文字を書くことに適した性能を備えています。
2022年春、ラミー社は漢字筆記に特化したペン先「漢字ニブ」を発表し、筆記具業界では大きな話題となりました。当店でもすぐ完売の人気商品でした。
↑漢ニブのペン先文字はなんだか迫力があり、ペン先の形も普通の万年筆とは違います。
漢字ニブって何が特別?
このペン先の特徴は、漢字の筆記にぴったりなデザイン。職人さんの手で磨かれたV字のペンポイントが、書く方向に応じて細い線から太い線まで自在に変わります。これのおかげで、縦の線はキリッと細く、横や斜めの線はふんわり太く、まるで筆で書いたような味わい深い文字が書けるんです。手書きの魅力をもう一度感じさせてくれるのが、この漢字ニブなんです!ペン先をルーペで見てみると驚き!通常ニブより角があり、鋭くなっているのが特徴です。
↑上が通常ニブ、下が漢字ニブです
実際に書いてみた!
漢字ニブを書いてみます。きっと個体差はありますが書いてみた感じでは文字幅はF(細字)とM(中字)の中間くらいかもしくはM寄りでした。他の字幅と並べてみると、文字の書き出しと書き終わりが少し鋭く斜めになっていました。これで文字にメリハリが出るのか、と実感します。
↓「漢字ニブ」だけに漢字のみで書き比べです。弾力があるペン先なので、筆圧によって縦横の太さに差が出て文字の表情が豊かになります。紙に触れると通常ニブよりも紙に引っかかる摩擦感があり、鉛筆で書いている時に近いような抵抗も感じられます。この適度な抵抗感により、インクで書いた文字がすべり過ぎずに、丁寧なとめ・はね・はらいを書きやすいようになっているんですね。
書くときに思ったのは、ペン先の両端がそぎ落とされているので書いた文字がよく見え、文字の邪魔をしない感じがしました。
文字を「書く」という体験をもっと楽しく
いつも何気なく使っている文字を書く楽しさを、感じたことはありますか?手書きの字だからこそ、味わい深い漢字が書けるペンを手に取ってみると、思わず「やっぱりいいな」と思える瞬間があるかもしれません。そんなひとときを与えてくれるのが、ラミーの漢字ニブです。
このサファリ漢字ニブは、ペントノートオンラインストアで購入できます。
今後いろいろなカラーが展開される予感がします・・・!とても楽しみですね!店頭ではおためし書きもできますので、ぜひ普通のサファリのペン先と比べてみてください。